治療内容

小児歯科

 

小児歯科では、虫歯予防をメインに、お子様のペースにあわせた治療を行っています。お子さまの中には、はじめは恐怖心が強く、治療の椅子に座ることさえ難しい場合もありますが、一緒に歯ブラシの練習をしているうちに徐々に慣れて、自然と治療を受けられる様になっていきます。

治療が終わりましたら、4か月ごとの定期検診をお勧めしています。定期検診では、歯ブラシ指導やフッ素塗布を行います。フッ素には3つの働きがあり、(①初期むし歯を修復する働き②歯の質を強化する働き③虫歯の原因菌の活動を弱める働き)、これらにより虫歯の発生と進行を防ぎます。また、シーラントといって、奥歯の溝の部分をを、あらかじめ樹脂で埋めるという予防法もあります。シーラント剤にもフッ素が含まれているために、歯の表面を強化する効果もあります。

虫歯治療のほかには、過剰歯や上唇小帯強直症の治療を行っています。また、事故や転倒により、急に歯が折れたり、抜けたり、ひどく動揺しているような状況が発生しましたら、できるだけ早く受診してください。抜けた歯は専用の保存液もしくは牛乳につけてお持ちください。この時、抜けた歯を水道水でごしごし洗ったり、アルコールで拭いたり、乾燥させてはいけません。

このほか小児歯科では、必要に応じて、当院の矯正歯科の担当医と連携をとり、お子様の歯と顎の発育をサポートしていきます。

※なお、当院では「親子分離」は行っておりません。お子さまの治療の際は、どうぞ保護者の方もご一緒に診療室にお入りください。

一般歯科

虫歯の治療や根の消毒(根管治療)、詰め物や被せ物を作製する治療を、保険診療にて行っています。歯は一旦削ると再生することはありません。ですので、歯を削る場合はできる限り範囲を限定して、少なく済むようにしています。また、被せものや詰め物については、従来は保険診療ですと金属が多く使われていて、お口を開けると銀歯が目立ってしまうということもありましたが、最近は保険診療においても大部分を白い材料で修復できるようになりました。被せ物の色で悩んでいらっしゃる方は是非ご相談ください。

虫歯治療以外では、知覚過敏、歯の破折、歯ぎしり、口内炎、歯ぐきの黒ずみ、口腔乾燥症(ドライマウス)などの診療をおこなっています。歯ぎしり用のマウスピースやスポーツ用のマウスピースも作製しております。いびきが大きく、睡眠時無呼吸症候群と診断された方で、耳鼻咽喉科からの紹介状をお持ちの方については、睡眠時無呼吸症候群専用のマウスピースを作製しております。こちらは、歯ぎしり用やスポーツ用のマウスピースとはちがい、上下の歯に装着します。

歯周病

歯周病は、歯を支えている骨が細菌感染や過度な咬合力によって破壊されていく病気です。初期の段階では自覚症状はありませんが、進行するにつれて、歯ぐきが腫れたり、血や膿が出たり、硬いものが咬みきれなくなり、最終的には歯がぐらぐらと揺れて、抜けてしまいます。歯周病は全身の病気にも影響を及ぼします。たとえば歯周病は糖尿病の合併症の一つで、歯周病になると糖尿病の症状が悪化します。また狭心症・心筋梗塞・脳梗塞などにも関与していることが分かっています。定期的に歯科医院で歯周病のをメンテナンスをおこなっている方は、そうでない方と比較して、入院から退院までの期間が40%短いというデータもあります。

歯周病治療においては、はじめに歯周ポケット検査を行い、全体的な歯石除去を行います。このとき着色除去(クリーニング)も同時に行います。次に歯周病が進行している方については、麻酔を使いながら、歯周ポケット内のより深い部分に付着した歯石や汚れを取り除ていきます。必要に応じて、かみ合わせの調整や被せ物の作り替えも行います。重症の場合には、抜歯や外科処置なども行います。
歯周病治療においては、何よりも定期検診(メンテナンス)が大切です。当院では次回の来院の時期を葉書にてお知らせしていますので、どうぞご活用ください。

入れ歯

入れ歯には、保険の入れ歯、金属床の入れ歯、マグネットデンチャー(磁石を用いた入れ歯)、ノンクラスプデンチャー(バネなし入れ歯)などの種類があります。当院では、はじめに患者さまに、今お使いの入れ歯をご持参いただき、その問題点を詳しくお聞きしています。そして、新しい入れ歯をご希望の場合には、まずは保険の入れ歯を作製します。保険の入れ歯の良いところは、削ったり追加したりすることが容易なため、納得していただけるまで、何度でも修正することが可能です。

より快適な入れ歯をご希望の方には、金属床の入れ歯をご案内しています。金属床の入れ歯は非常に薄いので、違和感が少なく、喋りづらさも軽減されます。金属が食べ物の冷たさや熱さをよく伝えますので、お食事も美味しくなります。また、プラスチックの入れ歯と違って臭いがつきにくいので衛生的です。丈夫で割れる心配もありません。

見た目を気にされる患者さまには、ノンクラスプデンチャー(バネなし入れ歯)もございます。最近は、このタイプの入れ歯をご希望される方が多いです。詳しくは【審美歯科のページ】をご覧ください

口腔外科

口の中のできもの、顎関節症、親知らずの抜歯などを扱います。顎関節症の方はこれまでの経緯や痛みの状況、開口量などを調べたうえで、マウスピースを作成しています。親知らずについては、残して良いものと悪いものとがあります。まっすぐに生えていて、上下でかみ合っている親知らずは、特に抜歯する必要はありません。しかし、親知らずが横向きに生えていたり、手前の歯を押すような形で生えている場合には、虫歯を作ったり、歯周病を悪化させたり、歯並びやかみ合わせの不良の原因となりますので、抜歯をお勧めしています。症例によっては、近隣の戸塚共立第2病院や、平成横浜病院の歯科口腔外科をご紹介しています。

このほか、粘液嚢胞、カンジタ、舌痛症、口腔乾燥症(ドライマウス)の患者さんもよくいらっしゃいます。ドライマウスで重症の方は鶴見大学ドライマウス外来をご紹介しています。
インプラントに関しては、当院の系列医院であります、医療法人青樹会・いちょう歯科(中区日本大通り)にて行っています。

矯正歯科

小児矯正と成人矯正の両方を行っています。小児矯正の一般的なスケジュールとしては、乳歯の時期(6歳ごろまで)は、大きな顎のずれがない限り、経過観察とします。前歯4本が生え変わった時期(7-8歳ごろ)が開始期です。取り外しの装置を使い、顎の成長をコントロールします。顎の幅を広げたり、前方に成長するのを促したり、逆に成長を抑えたりします。すべての乳歯が生え変わった時期(12-13歳ごろ)からは、ワイヤー矯正を行います。ワイヤー矯正の期間は2-3年です。その後、歯並びが改善したら、後戻りしないようにするための装置(保定装置)を使います。

成人矯正の場合はワイヤー矯正に加えてマウスピースによるによる矯正も行っています。※なお当院の矯正診療日は毎月の第1土曜日です。土曜日の来院が難しい方には、近隣の矯正歯科医院をご紹介しております。

訪問診療

私たちの日々の生活の中で、食事を楽しむことはQOL(生活の質の向上)に欠かせない要素です。しかし、ご高齢の方で、やむを得ず歩行困難などで寝たきりになってしまいますと、歯科医院への通院が大きな障害となります。歯科訪問診療では、ご自宅や介護施設に、直接、歯科医師と衛生士がお伺いします。ご本人やご家族さま、ケアマネージャーさん、ヘルパーさん、訪問介護、その他の既往症にかかわる医科の先生と協力しながら、お口のケアをさせていただきます。

費用については、基本は保険診療となります。(各種介護保険・受給者証がご利用できます )診療内容の一部を介護保険を利用することもあります。それ以外の交通費・出張費などはいただいておりません。

訪問診療は当院の系列の医療法人青樹会・地域医療連携室が担当いたします。検診・診療・口腔ケアをご希望される方は、地域医療連携室0120-456-418までお気軽にご相談ください。